Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) FAQ
Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)とは、クラウド内で規模を自在に変更可能なコンピュート能力を提供するウェブサービスです。そして、ウェブスケールな処理能力を開発者が簡単に利用できるよう設計されています。
Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)がクラウド内のストレージを可能とするのとまったく同様に、Amazon EC2 は、クラウド内での「コンピュート」を可能にします。Amazon EC2 のシンプルなウェブサービス インターフェイスによって、手間をかけず、必要な機能を設定して利用することができます。お客様のコンピュートリソースに対して、高機能なコントロールが提供され、Amazon の実績あるインフラストラクチャ上で実行できます。Amazon EC2 は、わずか数分間で新規サーバーインスタンスを取得して起動することを可能にします。これにより、コンピューティング要件の変化に合わせて、素早く能力を拡張または縮小することができます。実際に使用した分だけ料金を払えばよいので、Amazon EC2 は、コンピューティングの経済性も変革します。
Amazon EC2 にサインアップするには、Amazon EC2 詳細ページ上の [このウェブサービスにサインアップ] ボタンをクリックします。このサービスにアクセスするには、Amazon Web Services のアカウントを保有している必要があります。これをまだ持っていない場合は、Amazon EC2 サインアッププロセスの開始時に、プロンプト画面が表示されてこれを作成することができます。サインアップの後、Amazon EC2 文書をご参照ください。ここには当社の入門ガイドが含まれています。
これまでは、小規模の開発者は大規模なコンピュートリソースを獲得する資本を有していませんでした。また、予期せぬ負荷の急上昇に対応するための余剰コンピュータを確保することもできませんでした。Amazon EC2 では、どんな開発者でも、Amazon の「規模の経済」のメリットを活用することができます。これまでのような前払いの投資やパフォーマンスの妥協は必要ありません。今では、開発者はビジネスがどんなに成功しても、そのビジネス要件を満たすのに必要なコンピュート能力を安価で簡単に確保できるようになったことを理解しています。
サービスの「柔軟な」特性により、開発者はすぐに規模を拡張してトラフィックや需要の急上昇に対応することができます。必要となるシステムリソースが予期せず変更する(上下する)場合でも、Amazon EC2 は即時に対応できます。つまり開発者には、その時々で必要となるリソース数をコントロールする能力が与えられます。対照的に、従来のホスティングサービスは一般的に、固定された時間枠で、固定されたリソース数を提供します。つまり、利用量が急速に変化する、予想不能である、または様々な間隔で大きなピークを迎えることが知られている場合でも、ユーザーが簡単に対応できることはごくわずかです。
アカウントをセットアップして AMI を選択または作成したら、インスタンスを起動する準備ができています。RunInstances API を呼び出すことによって、任意の数のオンデマンドインスタンス上で AMI を開始できます。必要なことは、開始したいインスタンス数を伝えるだけです。20を超えるオンデマンドインスタンスを使用したい場合は、Amazon EC2 インスタンス申請フォームにご記入ください。
Amazon EC2 がお客様の申請に対応し、RunInstances でリクエストされたインスタンスのセットアップを開始します。お客様は、DescribeInstances API 呼び出しを使用して、インスタンスのステータスについて確認することができます。また、TerminateInstancesAPI 呼び出しを使用して、任意の数のインスタンスをプログラム的に終了することもできます。
Amazon EBS ブートパーティションを使用してインスタンスを実行中の場合は、StopInstances API を呼び出して、コンピュートリソースを解放しながら、ブートパーティション上でデータを格納することもできます。Amazon EBS ブートパーティションで関連インスタンスの再起動準備が整ったら、StartInstances API を呼び出すことができます。
さらに、お客様のアプリケーション利用時間が調整可能なものであれば、スポットインスタンスを使用して利用コストをさらに削減することもできます。スポットインスタンスの利用方法に、詳細な説明が記載されていますので、ぜひご覧ください。
ご希望であれば、AWS Management Console または当社のコマンドラインツールを用いたコマンドライン経由で、これらすべてのアクションを実行することもできます。これらはこのウェブサービス API で実装されています。
Amazon EC2 インスタンスを起動する場合、Amazon EBS またはローカルインスタンスストア上でルートデバイス データを格納する機能があります。Amazon EBS を使用することにより、ルートデバイス上のデータは、インスタンスの稼働状況とは無関係に永続化します。これによって、インスタンスの停止と再起動を連続して行うことができます。これはお客様のラップトップをシャットダウンして、それが再度必要になった場合に再起動するのと似ています。
一方、ローカルインスタンスストアは、インスタンスが稼働している間のみ存続します。これはデータがルートデバイスに格納されていない場合に、インスタンスを安価な方法で起動することができます。例えば、このオプションを使用して、各インスタンスがウェブトラフィックを処理するためのクローンである、大規模なウェブサイトを運営しているお客様がいらっしゃいます。
一般的には、呼び出しの発行から、リクエストされたすべてのインスタンスが起動シーケンスを開始するまで、10分とかかりません。この時間は以下のような様々な要素に依存しています: AMIのサイズ、起動中のインスタンス数、AMI をどれくらい最近に起動したか 等。初めて起動するイメージは、起動までに多少時間がかかる場合があります。
Amazon EC2 では、オペレーティングシステムからアプリケーションに至るまで、インスタンスに関するあらゆることをセットアップして設定することができます。Amazon Machine Image(AMI)は、シンプルなパッケージ環境であり、インスタンスをセットアップして起動するのに必要なものはすべて含まれています。AMI は、インスタンスのデプロイのユニットです。1つの AMI のみを保有することもできますし、複数の AMI(例: ウェブサーバー、アプリケーションサーバー、データベース)をシステムの構成要素として構築してもかまいません。Amazon EC2 は様々なツールを提供して、AMI の作成を容易にしています。カスタム AMI を使用した場合は、それをバンドルする必要があります。Amazon EBS でサポートされたルートデバイスにイメージをバンドルしている場合、AWS Management Console でバンドルコマンドを簡単に使用することができます。インスタンスストアのブートパーティションでイメージをバンドルしている場合、AMI ツールを使用してそれを Amazon S3 にアップロードする必要があります。Amazon EC2 は Amazon EBS および Amazon S3 を使用して、信頼性の高い、拡張可能な AMI のストレージを提供して、お客様の依頼があった場合に当社がそれらを起動できるようにします。
または、お客様が望む場合には、お客様自身の AMI を最初からセットアップする必要はありません。世界中で利用可能な数多くの AMI から、自分に役立つ AMI を選択することができます。例えば、シンプルな Linux サーバーのみが欲しい場合、標準の Linux ディストリビューション AMI の1つを選択することができます。
アプリケーションスタックの実行を開始する RunInstances 呼び出しは、DNS 名のセットを返します。これは起動中の各システムのために1つずつあります。この名前は、これがお客様自身のデータセンターにある場合に、システムに正確にアクセスするために使用することができます。お客様のオペレーティングシステム スタックがこれを実行する間に、このマシンを所有します。
はい。Amazon EC2 は、ローカルインスタンス ストレージにサポートされたルートデバイスと共に、インスタンスのための Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)と連携して使用されます。Amazon S3 を使用することにより、開発者は、Amazon がウェブサイトにおけるそのグローバルネットワークを運用するのに使用しているのと同じ、高い拡張性や信頼性を備えた、迅速で、安価なデータストレージ インフラストラクチャにアクセスすることができます。Amazon EC2 環境でシステムを実行するために、開発者は、彼らの Amazon Machine Image(AMI)を Amazon S3 に読み込み、それらを Amazon S3 と Amazon EC2 の間で移動するために提供されるツールを使用します。AMI の詳細情報については、「Amazon EC2 では私のシステムをどのように読み込んで格納するのですか?」をご参照ください。
開発者の方々に、Amazon EC2 および Amazon S3 の組み合わせが非常に便利であると思っていただければ幸いです。Amazon EC2 は、クラウド内で安価で拡張性のある計算処理能力を提供する一方、Amazon S3 を使用すれば、ユーザーがデータを安心して格納することができます。
Amazon EC2 は真に柔軟なコンピューティング環境を提供します。Amazon EC2 を使用すれば、数時間や数日ではなく、数分以内に、能力の増減を行うことができます。一から数百、または数千のサーバーインスタンスさえ、同時に作動させることができます。インスタンスを増やす必要がある場合は、RunInstance を呼び出すだけです。その後 Amazon EC2 は、一般的には数分以内で、お客様の新しいインスタンスをセットアップします。もちろん、これはすべてウェブサービス API でコントロールされるため、お客様のアプリケーションはそのニーズに応じて、自動的に規模の拡大や縮小を行うことができます。
Amazon EC2 は現在、様々なオペレーティングシステムをサポートしており、これには以下のようなものがあります: RedHat Linux、Windows Server、openSuSE Linux、Fedora、Debian、OpenSolaris、Cent OS、Gentoo Linux、Oracle Linux。今後のリリースで他のプラットフォームへ拡張する方法を模索中です。
従来のホスティングサービスは、一般的にはあらかじめ設定されたリソースを、固定された時間枠で、事前に決定された金額で提供するというものでした。Amazon EC2 は、それが開発者に与える柔軟性、コントロール、著しいコスト削減において根本的に異なっています。これは Amazon.com の堅牢なインフラストラクチャの恩恵と共に、Amazon EC2 を彼ら自身のデータセンターのように扱えることを意味にします。
必要となるシステムリソースが予期せず変更する(上下する)場合でも、Amazon EC2 は即時に対応できます。つまり開発者には、その時々で必要となるリソース数をコントロールする能力が与えられます。対照的に、従来のホスティングサービスは一般的に、固定された時間枠で、固定されたリソース数を提供します。つまり、利用量が急速に変化する、予想不能である、または様々な間隔で大きなピークを迎えることが知られている場合でも、ユーザーが簡単に対応できることはごくわずかです。
第二に、多くのホスティングサービスは、提供するコンピュートリソースに対して、完全なコントロールをユーザーに付与しません。Amazon EC2 を使用すれば、開発者はいつでもインスタンスを開始してシャットダウンできるだけでなく、それらのインスタンスの設定を、彼らのニーズに合うように完全にカスタマイズしていつでも変更することができます。ほとんどのホスティングサービスは類似したシステム要件を有するユーザーグループをより重視しているため、これらの変更に対しては限られた機能しか提供しません。
最後に、Amazon EC2 を使用すれば、開発者は実際のリソース消費に応じた従量課金の恩恵を享受することができます - しかも非常に低料金です。ほとんどのホスティングサービスでは、実際に使用される計算処理能力とは無関係に、ユーザーが事前の、固定料金を支払う必要があります。そのため、短時間でリソースの規模を素早く拡大することができない欠点を補うため、ユーザーがリソースを購入し過ぎるリスクがあります。
請求
EC2 の料金情報については、EC2 詳細ページの料金セクションをご覧ください。
請求は、AMI インスタンスの起動シーケンスを Amazon EC2 が開始する時点からカウントされます。インスタンスの終了時に請求のカウントが終了します。これはウェブサービスコマンドで「shutdown -h」を実行することにより、またインスタンスの障害により発生する場合があります。
各インスタンスはそのデータ インおよびそのデータ アウトに対して課金されます。それゆえ、これら2つのインスタンス間でデータが転送される場合、最初のインスタンスでは送信(アウト)で、2つ目のインスタンスでは受信(イン)で課金されます。
仮説ステートメントを記述する方法
ハードウェア情報
お客様のアプリケーションは、当社がインスタンスと呼ぶ仮想コンピュータ上で実行されます。お客様はいくつかのインスタンスタイプを選択することができます。これによって、お客様のアプリケーションに最適な、メモリ、CPU、インスタンスストレージの設定を選択することができます。
スタンダード インスタンスこのファミリーのインスタンスは、ほとんどのアプリケーションに適しています。
スモール インスタンス(デフォルト)ラージ インスタンス1.7 GB メモリ、1 ECU(1 ECU × 1 仮想コア)、160 GB のローカルインスタンス ストレージ、32ビットプラットフォーム
エクストララージ インスタンス7.5 GB メモリ、4 ECU(2 ECU × 2 仮想コア)、850 GB のローカルインスタンス ストレージ、64ビットプラットフォーム
15 GB メモリ、8 ECU(2 ECU × 4 仮想コア)、1,690 GB のローカルインスタンス ストレージ、64ビットプラットフォーム
マイクロインスタンス
このファミリーのインスタンスは、少量の整合性のある CPU リソースを提供し、他のサイクルが可能になると、CPU 容量をバーストできます。定期的にかなりの計算サイクルを消費する、少量のスループットアプリケーションやウェブサイトに最適です。
マイクロインスタンス613 MB のメモリ、最大2 ECU(短期ブースト)、EBS ストレージのみ、32ビッドまたは64ビットプラットフォーム
ハイメモリ インスタンス
このファミリーのインスタンスは、データベースやメモリキャッシング アプリケーションなど、高スループットアプリケーションのために、大容量メモリを提供します。
ハイメモリ ダブル エクストララージ インスタンスハイメモリ クアドラプル エクストララージ インスタンス34.2 GB メモリ、13 ECU(3.25 ECU × 4 仮想コア)、850 GB のローカルインスタンス ストレージ、64ビットプラットフォーム
68.4 GB メモリ、26 ECU(3.25 ECU × 8 仮想コア)、1,690 GB のローカルインスタンス ストレージ、64ビットプラットフォーム
ハイ CPU インスタンス
このファミリーのインスタンスは、比率的にメモリ(RAM)よりも多くの CPU リソースを持ちます。
ハイ CPU ミディアム インスタンスハイ CPU エクストララージ インスタンス1.7 GB メモリ、5 ECU(2.5 ECU × 2 仮想コア)、350 GB のローカルインスタンス ストレージ、32ビットプラットフォーム
7 GB メモリ、20 ECU(2.5 ECU × 8 仮想コア)、1,690GBのローカルインスタンス ストレージ、64ビットプラットフォーム
クラスタコンピュート インスタンス
このファミリーのインスタンスは、強化されたネットワーク性能を有する比較的高機能の CPU を提供し、高性能コンピューティング(HPC)アプリケーションや、その他のネットワーク要件の高いアプリケーションに最適となっています。このタイプのインスタンスの HPC アプリケーションへの使用についての詳細はこちらをご覧ください。
クラスタコンピュート クアドラプル エクストララージ インスタンス23 GB メモリ、33.5 ECU、1,690 GB のローカルインスタンス ストレージ、64 ビットプラットフォーム、10 ギガビット イーサネット
クラスタ GPU インスタンス
このファミリーのインスタンスは、比例的に高性能 CPU と、HPC、レンダリング、およびメディア処理アプリケーションを含む高性能の並列処理を使った高性能のネットワーク性能を備えた汎用グラフィック処理ユニット(GPU)を提供します。クラスタコンピュート インスタンスが短い待ち時間で高スループットのネットワークに接続されるクラスタを作る一方で、クラスタ GPU インスタンスは、追加オプションを提供します。従来のプロセッサ以上の GPU による並列処理の効率性を得ることができます。このタイプのインスタンスの HPC アプリケーションへの使用についての詳細はこちらをご覧ください。
クラスタ GPU コンピュート クアドラプル エクストララージ インスタンス22 GB メモリ、33.5 ECU、2 x NVIDIA Tesla "Fermi" M2050 GPU、1,690 GB のローカルインスタンスストレージ、64 ビットプラットフォーム、10 GB イーサネット
利用可能な設定の詳細については、Amazon EC2 インスタンスタイプをご参照ください。インスタンスは一旦作動させれば、それに対して完全かつ排他的なアクセスを行うことができます。
Amazon EC2 インスタンスは、スタンダード、ハイメモリ、高速 CPU、クラスタコンピュートの4つに分類されます。スタンダード インスタンスは、ほとんどの一般目的アプリケーションに適した CPU とメモリ比率を有しています。ハイメモリ インスタンスは、データベースやメモリキャッシュアプリケーションなど、高スループットアプリケーション向けに、より大きなメモリサイズを提供します。ハイ CPU インスタンスは、比率的にメモリ(RAM)よりも多くの CPU を有しており、莫大な計算を必要とするアプリケーションに最適です。ハイパフォーマンスのネットワークと相まって非常に大きな CPU 容量を提供するクラスタコンピュート インスタンスは、高性能コンピュート(HPC)アプリケーションやその他の要件の厳しいネットワークバウンド アプリケーションに最適です。インスタンスタイプを選択する際は、リソースの活用についてアプリケーションの特徴を考慮し、最適なインスタンスファミリーやサイズを選択すべきです。
ほとんどのアプリケーションでは、スタンダード インスタンスタイプが適切です。これらには、スモール インスタンス(m1.small)、ラージ インスタンス(m1.large)、およびエクストララージ インスタンス(m1.xlarge)が含まれています。データベースやメモリキャッシング アプリケーションなどの高スループットアプリケーションでは、ハイメモリ インスタンスが最適です。ハイメモリ ダブル エクストララージ インスタンス(m2.2xlarge)およびハイメモリ クアドラプル エクストララージ インスタンス(m2.4xlarge)があります。レンダリング、検索インデックス化、計算処理分析などの莫大な計算処理を必要とするアプリケーションでは、ハイ CPU インスタンスが最適です。ハイ CPU インスタンスの種類には、ハイ CPU ミディアム インスタンス(c1.medium)およびハイ CPU エクストララージ インスタンス(c1.xlarge)があります。クラスタコンピュート クアドラプル エクストララージ インスタンス(cc1.4 エクストララージ)は、計算生物学、化学、工学設計とシミュレーション、財務分析などの HPC や他のネットワークバウンド アプリケーションに最適です。詳細については、Amazon EC2 インスタンスタイプをご参照ください。
EC2 の利点の1つは、インスタンスの利用時間単位で支払いができることです。これによって、様々なインスタンスファミリーやタイプで、便利かつ安価にアプリケーションの性能をテストすることができます。最も適切なインスタンスファミリーやインスタンスタイプを決定する良い方法の1つは、テストインスタンスを起動して、アプリケーションを基準に従って評価することです。
ユーティリティ コンピューティングモデルへの移行は、開発者が CPU リソースに対してこれまで持っていた考え方を根本的に変えるものです。数ヵ月または数年間使用する特定のプロセッサを購入またはリースする代わりに、時間単位で容量をレンタルすることができます。Amazon EC2 は、コモディティなハードウェア上に構築されているため、EC2 インスタンスが内在する物理的なハードウェアの種類は、時間と共に異なる可能性があります。当社の目的は、実際に利用するハードウェアがどのようなものであろうと、一定量の CPU 能力を安定したかたちで供給することです。
Amazon EC2 は様々な手段を使用し、各インスタンスに安定した期待通りの CPU 能力を提供します。異なるインスタンスタイプ間で開発者が間単に CPU 能力値を比較できるように、Amazon EC2 Compute Unit が定義されています。特定のインスタンスに配分されている CPU 量は、これらの EC2 Compute Unit で明示されます。当社はいくつかのベンチマークとテストを使用して、EC2 Compute Unit のパフォーマンスの安定性と予測可能性を管理します。1つの EC2 Compute Unit は、1つの 1.0-1.2 GHz 2007 Opteron または 2007 Xeon プロセッサの CPU 能力に等しい能力を提供します。またこれは、当社のオリジナル資料に記載されている、2006年初頭の 1.7 GHz Xeon プロセッサとも等価です。今後当社は、計算能力についてお客様により明確な図を提供するメトリックスを見つけた場合には、EC2 Compute Unit の定義方法の追加または交換を行う場合があります。
その他の詳細については、Amazon EC2 インスタンスタイプをご参照ください。
セキュリティ
お客様はシステムの視認性を完全にコントロールすることができます。Amazon EC2 セキュリティシステムによって、実行中のインスタンスを、お客様が選択する任意のグループに配置することができます。ウェブサービスインターフェイスを使用して、どのグループが別のどのグループとデータをやりとりできるのか、またインターネット上のどの IP サブネットが、どのグループと通信できるのか指定することができます。これによって、当社の非常に動的な環境上でのアクセスのコントロールが可能となります。もちろん、他の Linux ホストに対して行うのと同様、インスタンスのセキュリティを保護すべきです。
AWS 上のセキュリティの詳細については、当社の Amazon Web Services: セキュリティプロセス概要白書および Windows を実行する Amazon EC2 セキュリティガイドをご参照ください。
Elastic IP
パブリックな(IPV4)インターネットアドレスは、貴重なリソースです。利用可能なパブリックの IP スペースは限られた容量しかなく、Amazon EC2 は、そのスペースを効率的に利用するよう努めています。
デフォルトでは、全アカウントは1リージョンに付き5つの Elastic IP アドレスまでに制限されています。5つを超える Elastic IP アドレスを使用する必要がある場合は、お客様に制限数を増やす申請を行っていただきます。お客様に自身のユースケースをご検討いただき、追加アドレスの必要性を当社が理解できるようにしていただくようお願いいたします。ここで Elastic IP アドレスの制限増加申請を行うことができます。増量は、申請が行われたリージョンに限定されたものとなります。
お客様に Elastic IP アドレスの使用を効率的に行っていただくために、それがインスタンスにマッピングされていない場合でも、各アドレスについて1時間に付き$0.10をお支払いいただいています。
いいえ。すべてのインスタンスのために Elastic IP アドレスが必要なわけではありません。デフォルトでは、各インスタンスにはプライベートな IP アドレスとインターネット経由可能なパブリックな IP アドレスが割り当てられています。これらのアドレスは、インスタンスが存続する間固定されています。これらの IP アドレスは、インターネット上で長期的にルーティング可能なエンドポイントをお客様が必要としない限り、多くのアプリケーションにとって適切なはずです。計算処理クラスタ、ウェブクローリング、バックエンドサービスなどはすべて、一般的には Elastci IP アドレスを必要としないアプリケーションの例です。
再マップのプロセスは現在、お客様から Elastic IP の再マッピング指示を当社がいただいてから、それを当社のシステム全体に完全に配するまで、数分間を要します。
はい。このフォームに記入することによって、お客様の Elastic IP アドレスの逆引き DNS レコードを設定できます。逆引き DNS レコードを作成できるようになる前に、その Elastic IP アドレスをポイントする、対応するフォワード DNS レコードが存在している必要があることにご注意ください。
Availability Zone
各 Availability Zone は、その独自の、物理的にはっきりと独立したインフラストラクチャ上で稼動しています。また高い信頼性を保つように設計されています。発電機や冷却装置などの障害対策用装置が Availability Zone 間で共有されることはありません。さらに、これらは物理的にそれぞれ別々の場所にあるため、火災、竜巻、または洪水などの極めて稀な災害でも、影響を受けるのは1つの Availability Zone のみです。
はい。EC2 は 8 つのリージョンで稼動しています。そのリージョンとは、米国東部(バージニア北部)、米国西部(オレゴン)、米国西部(北カリフォルニア)、欧州(アイルランド)、アジアパシフィック(シンガポール)、アジアパシフィック(東京)、南米(サンパウロ)、および AWS GovCloud です。
AWS 開発者アカウント全体で、同一の Availability Zone 内で起動を行うよう調整する機能は、現在サポートされていません。
いいえ。少なくとも以下のいずれかに該当する場合はリージョン間のデータ転送量が適用されます。ただし、両方が当てはまる場合でも、付与されるインスタンスに対して課金されるのは1回のみです。
- どのアドレスタイプが使用されるのかとは無関係に、もう1つのインスタンスが異なる Availability Zone にある。
- もう1つのインスタンスがどのゾーンに存在するかとは無関係に、パブリックな、または Elastic IP アドレスが使用されている。
Amazon Elastic Block Storage(EBS)
ローカルインスタンスストアに格納されるデータは、インスタンスが存続する間のみ保持されます。しかし Amazon EBS ボリュームに保存されるデータは、インスタンスの寿命とは無関係に存続します。ルートパーティションとして Amazon EBS ボリュームを使用している場合は、Amazon EBS ボリュームで「終了時に削除」のフラグを「いいえ」に設定します。そうすれば、それがインスタンスの寿命とは無関係に存続します。
そのため、一時的なデータを格納する場合にはローカルインスタンスを使用し、データの堅牢性を強化したい場合には、Amazon EBS ボリュームの使用または Amazon S3 へのデータバックアップを推奨しています。
文オブジェクトは、文法とは何か
Amazon EC2 インスタンスから Amazon EBS ボリュームへの待ち時間は、ローカルの Amazon EC2 インスタンス ストレージドライブからの待ち時間と同様のものです。I/O 速度は、リクエストのサイズ、アクセスパターンの無作為性、およびアプリケーションで使用されるキャッシングストラテジーによって著しく異なっています。そのため、最も正確な方法は、Amazon EBS ボリューム上の特定のアプリケーションを、基準に従って測定することです。
複数のボリュームを単一のインスタンスに追加できますが、複数のインスタンスを単一のボリュームに添付することは、現在サポートされていません。
いいえ。スナップショットは Amazon EC2 API でのみ利用可能です。
いいえ。ボリュームが添付されて使用される間に、スナップショットはリアルタイムで実行できます。ただし、スナップショットは、お客様の Amazon EBS ボリュームに対して記述されたデータのみを捕捉します。つまりお客様のアプリケーションまたは OS によってローカルにキャッシュされたデータは除外される可能性があります。インスタンスに添付されるボリューム上で安定してスナップショットを取得するために、ボリュームを一旦明確に取り外し、スナップショットコマンドを発行して、ボリュームを再度添付することをお勧めしています。ルートデバイスとしてサービスを提供する Amazon EBS ボリュームについては、明確なスナップショットを取得するためにマシンをシャットダウンすることをお勧めしています。
各スナップショットには独特の認証が付与されています。そしてお客様は、既存のスナップショットのいずれかを基にしてボリュームを作成できます。
いいえ。暗号化が重要である場合は、Amazon EBS ボリューム上で暗号化されたファイルシステムを実行することをお勧めしています。
Amazon CloudWatch
Auto Scaling
Elastic Load Balancing
リザーブドインスタンス
API ツールを使用すれば、DescribeReservedInstancesOfferings API メソッドで、購入できるリザーブドインスタンスをリストアップすることができます。それから PurchaseReservedInstancesOffering メソッドを呼び出すことによって、EC2 リザーブドインスタンスを購入することができます。
リザーブドインスタンスの起動方法は、オンデマンドインスタンスの起動方法と同じです。RunInstances コマンドを使用するか、AWS Management Console 経由でインスタンスを起動することができます。Amazon EC2 は、バックグラウンドで、お客様が権利を有する最安値の最適な料金を適用します。
"誰が微積分を発明した"
一括請求(コンソリデーティッドビリング)をご活用の場合、AWS では、リザーブドインスタンスの従量制割引の段階の決定にはご使用のすべてのアカウントでのアクティブなリザーブドインスタンスの出品価格の積算総計が使用されます。従量制割引の段階はご購入時に決定されるため、リザーブドインスタンスのご購入にあたっては一括アカウントで最高率の割引を受けられるように、あらかじめ一括請求(コンソリデーティッドビリング)を有効にしてください。
- 0 USD-250K USD: 前払い - 0%、時間単価 - 0%
- 250K USD - 2M USD: 前払い - 10%、時間単価 - 10%
- 2M USD - 5M USD: 前払い - 20%、時間単価 - 20%
- 5M+ USD: お問い合わせ
例えば、単一の AWS Region 内でアクティブなリザーブドインスタンスの出品価格総計の前払い金が 250,000 USD を超えた場合、同じ AWS Region での今後のリザーブドインスタンスの購入について、前払いおよび時間単価の双方の料金に自動的に 10% の割引が適用されます。この割引は、購入額がその割引適用対象額を維持する限り、新規のリザーブドインスタンスの購入にも継続して適用されます。
例えば、us-east-1 内で 200,000 USD 相当のアクティブなリザーブドインスタンスを持っていると想定しましょう。出品価格 1000 USD のリザーブドインスタンスを 75 購入したいとします。割引が適用されない場合、総計は 75,000 USD です。この購入額のうち、50,000 USD には割引は適用されません。残り 25,000 USD には 10 パーセントの割引が適用されるため、支払い総計は 22,500 USD になり、これらのリザーブドインスタンスについては、時間単価にも割引が適用されます。
リザーブドインスタンスの従量制割引の詳細については、Amazon EC2 ユーザーガイドの「リザーブドインスタンスの段階について理解する」の項を参照してください。
スポットインスタンス
スポットインスタンスは、AWSManagement Console または Amazon EC2 API を使用してリクエストすることができます。AWS Management Console を開始するには次の手順に従います:
- AWS Management Console にログインし、[Amazon EC2] タブをクリックします。
- 左側のナビゲーションペインで [スポットリクエスト] をクリックします。
- [スポットインスタンスのリクエスト] をクリックし、[インスタンスウィザードの起動] プロセスを経由して、AMI、リージョン、インスタンスサイズ、タイプを選択します。リクエストしたいスポットインスタンスの数、お客様の最大価格、リクエストを持続性にするか否かを入力します。キーペアとセキュリティグループを選択したら、スポットインスタンスのリクエストを送信する準備完了となります。
Amazon EC2 API 経由で、スポットインスタンスをリクエストする方法の詳細については、Amazon EC2 API リファレンスをご参照ください。
スポットインスタンスの詳細な説明およびスポットインスタンスを最大限活用する方法の詳細については、スポットインスタンス入門をお読みください。
Amazon EC2 Management Console または API を使用して、最小1つ、最大100のスポットインスタンスをリクエストできます。100を超えるスポットインスタンスをリクエストする必要がある場合、Amazon EC2 インスタンス申請フォームに記入することで制限数を増やすことができます。
はい。スポットインスタンスはすべてのインスタンスファミリーで利用できます。
Linux/Unix および Windows Server を利用できます。SQL Server の Windows Server は現在利用できません。
以下の機能はスポットインスタンスでの使用がまだサポートされていません: Auto Scaling および Amazon DevPay。
現在はできません。
いいえ。スポットインスタンスが Amazon EC2 によって終了する場合、1時間未満の使用料については課金されません。ただし、インスタンスをご自身で終了される場合は、インスタンスが稼動していた時間分課金されます。
新しいリクエストの受信や利用可能なスポット能力の変更(インスタンスの終了などのため)に応じて、Amazon EC2 は、スポット価格を定期的に変更します。スポット価格はいつでも変更される可能性がありますが、一般的には1時間に1回、多くの場合もっと少ない頻度で変更されます。API を経由して、現在のスポットインスタンスとスポットインスタンスの価格履歴が発表されています。これは AWS Management Console を使用して閲覧するすることもできます。これらによって、経時的に、スポット価格の変動レベルとタイミングを評価することができます。
はい。
いいえ。スポットインスタンスのインスタンス時間ごとの価格は、各インスタンス時間の開始時に、全1時間分として設定されます。スポット価格の変更は、次のインスタンス時間が開始するまで反映されません。
AWS ポータルでは、詳細な請求レポートを入手可能です。これには、すべてのインスタンスに対する、スポットインスタンスの開始および終了時刻が記載されています。お客様は、API 経由でスポット価格履歴に対する請求レポートを確認し、請求されたスポット価格が正しいか確認することができます。
マイクロインスタンス
クラスタ コンピュート インスタンスとクラスタ GPU インスタンス
新しい Amazon EC2 のクラスタ プレイスメント グループの機能により、ユーザーはクラスタコンピュート インスタンスをクラスタ内にグループ化することができます。これにより、多くの HPC アプリケーションに典型の密結合ノード間通信に必要な少ない待ち時間のネットワーク性能をアプリケーションに備えることができます。さらにクラスタコンピュート インスタンスは、Amazon EC2 環境内、そしてインターネットへ著しく向上したネットワーク スループットを提供します。したがって、このインスタンスは、ネットワークに負荷が集中する操作を実行する必要があるお客様のアプリケーションにも最適です。
このタイプのインスタンスの HPC アプリケーションへの使用についての詳細はこちらをご覧ください。
クラスタ GPU インスタンスを使うと、ユーザーは、HPC ワークロード オプションを使ってクラスタコンピュート インスタンスを GPU の並列処理を活用するアプリケーションをクラウド内で使用可能にするさらに高性能のクラスタにカスタマイズできます。両タイプのインスタンスを活用することにより、HPC ユーザーは、コンピューティング クラスタを自分のワークロードのパフォーマンスニーズに適用可能なクラスタにカスタマイズできます。
クラスタ GPU インスタンスはクラスタコンピュート インスタンスと同じクラスタ プレイスメント グループの機能を使ってインスタンスをグループ化してクラスタにすることで、多くの HPC アプリケーションで密接にカップリングされたノード間の通信に必要なアプリケーションに待ち時間が短いネットワーク性能を提供できます。
このタイプのインスタンスの HPC アプリケーションへの使用についての詳細はこちらをご覧ください。
まず、クラスタコンピュート インスタンスは、Hardware Virtual Machine(HVM)ベースの仮想化を使用し、HVM 上の仮想化に基づいた Amazon Machine Images(AMI)のみを実行します。他の Amazon EC2 のインスタンスタイプで使用される Paravirtual Machine(PVM)ベースの AMI は、クラスタコンピュート インスタンスでは使用できません。
第二に、クラスタコンピュート インスタンスは、EBS の AMI から起動する必要があります。
第三に、利用可能な低遅延を最大限活用するには、インスタンスとクラスタコンピュート インスタンス間の完全な二分帯域幅を、Amazon EC2 の API または AWS Management Console を介してクラスタ プレイスメント グループに起動する必要があります。
VM Import
- ec2-import-instance API を介して、VMDK、VHD、または RAW ファイルをインポートします。インスタンスのインポートタスクでは、Amazon EC2 インスタンスのプロパティ(インスタンスのサイズ、Availability Zone、セキュリティグループ)を適切に設定するために必要なパラメータがキャプチャされ、ディスクイメージが Amazon S3 にアップロードされます。
- アップロードが完了される前に ec2-import-instance が中断または終了した場合は、ec2-resume-import を使ってアップロードを再開します。インポートタスクは、それが中断されたところから再開されます。
- ec2-describe-conversion-tasks コマンドを使って、インポートの進行を監視し、結果として出た Amazon EC2 インスタンス ID を取得します。
- インスタンス ID をec2-run-instances API に指定することにより、Amazon EC2 インスタンスを起動できるようになりました。
- インポートタスクが完了したら、ec2-delete-disk-image コマンドラインツールを使って、Amazon S3 のディスクイメージを削除します。
- VMware vCenter 用に Amazon EC2 VM Import Connector vApp をダウンロードします。
- vCenter Server に Connector vApp をインストールします。
- VMware vSphere Client を使用して、Amazon EC2 にインポートする VM イメージを選択します。
- [Import to EC2] タブで、リージョン、Availability Zone、オペレーティングシステム、インスタンスのサイズ、セキュリティグループを選択します。必要な場合は、イメージがインポートされる先とインポートプロセス開始の VPC 詳細を選択します。
- インポートプロセスが完了したら、Amazon EC2 インスタンスを起動します。
Microsoft Windows やその他のサードパーティソフトウェアを実行する Amazon EC2
IBM を実行する Amazon EC2
IBM を実行する Amazon EC2 の価格情報については、IBM を実行する Amazon EC2 詳細ページを閲覧してください。
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